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ユング心理学による夢とおとぎ話の分析

おとぎ話の心理学的な分析を紹介しております。
夢を解釈するために、とても参考となります。

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世界中で聖書の次に多くの出版部数を誇り、多くの人々に愛されているグリム童話。
グリム童話などのおとぎ話や昔話は、なぜ、これほど世界中の人々から圧倒的な人気を誇っているのでしょうか?
それは、おとぎ話の登場人物たちが、わたし達の基本的な心の基盤とも言える、「元型」を象徴しているということに関係があります。分析心理学でいうこの元型とは、動物で言う本能と同じ心の働きを示しており、だからこそ、おとぎ話の主人公たちは生々しい生命の息吹に彩られているかのように感じられるのです。

そして、おとぎ話や昔話には作者はいません。
なぜならそれは、まだ字の読み書きも出来ずにいた昔の人々が、口伝えに語り継いできたものであり、テレビドラマのように、意図的に頭で考え出されたものではなく、無意識の自立性により、自然発生的に生じてきたものだからです。

そして、普段わたし達が睡眠時に見ている"夢"もまた、無意識の自立性によって自然発生的に生じる現象であり、そういう意味では、夢とおとぎ話は、どちらも同じようなものなのです。

そのことから、ユング心理学(特に古典派)では、夢を分析するときには、それと関係がありそうなおとぎ話や昔話をできるだけ多く集め、夢の象徴的な意味合いを広く探りながら解釈しようとするという特徴があります。

また、ユング博士の高弟子であるM.-L.フォン・フランツが書いた、「おとぎ話の心理学」という本は、このような文章からはじまります。

おとぎ話は、普遍的(コレクティブ)無意識的な心的過程の、最も純粋で簡明な表現です。だから、無意識の科学的研究に当って、その価値は他のあらゆる素材のそれを上回っております。それは、元型(アーキタイプ)を、その最も単純で明らさまな、かつ簡潔な形で示しています。
この純粋な形において、元型的なイメージは、普遍的な心(サイキ)に生じている過程を理解する最善の手がかりをわれわれの提供するのです。
神話や伝説、あるいはもっと手のこんだどのような神話的材料ででも、われわれは、文化的材料の覆いを通してではありますが、人間の心の基本的なパターンに到達します。
しかしおとぎ話には、意識的な特定の文化的材料が比較的少ないので、心の基本的なパターンがより明確に反映されているのです。

もし、ここで紹介しているお話しと似ている文脈の夢を見た場合は、参考にして頂ければより深い夢解釈が可能かと思われます。

カエルの王様

☆ グリム童話 「カエルの王様」 ☆
ある日、美しいお姫さまが金のマリで遊んでいると、それを森の泉に落としてしまう。
姫は泣いていると、泉の底から一匹のカエルが現れる。そのカエルはお姫さまに言う、
「落としてしまった金のマリを拾ってきてやる代わりに、おれと同じ食器で食事をして、同じベッドで寝て、寝食をともにすることを約束しろ」
そのカエルが気持ち悪いお姫さまは、嫌々ながらも、その約束を果たさなくてはならなくなってしまう
カエルの王様
【 分析/ 女性の心の中の男性的な側面(アニムスの心像)が変容し、自己実現の過程をあらわしたお話し 】
カエルの王様2
⇒ グリム童話、カエルの王様を読む│⇒ カエルの王様の分析を読む

ヘンゼルとグレーテル

☆ グリム童話 「ヘンゼルとグレーテル」 ☆
飢饉のため、森に捨てられてしまったヘンゼルとグレーテルは、 兄・ヘンゼルの知恵により、なんとか家に帰ってくることに成功する。
しかし、こんどはもっと深い、森の奥へ奥へと捨てられてしまう。森から出られなくなってしまったヘンゼルとグレーテルは、森の中で白い鳥を見つけ追いかけていくと、その先に、お菓子の家を発見する。
ヘンゼルとグレーテル
【 分析/ 母親からの、精神的な自立の過程をあらわしたお話し 】
ヘンゼルとグレーテル
⇒ グリム童話、ヘンゼルとグレーテルを読む│⇒ ヘンゼルとグレーテルの分析を読む

いばら姫(眠れる森の美女)

☆ グリム童話 「眠れる森の美女」 ☆
むかしむかし、子供がほしいと願う城の王様とお妃様に、一匹のカエルが予言をする。
「一年たたないうちに、美しいお姫さまが授けられますからね」 本当に生まれた美しいお姫さまは、お祝いの席で、悪い仙女に呪をかけられてしまう。
すると、姫は15の歳で老婆のつむで指を刺してしまう。
その瞬間、姫を含めてお城の中のすべての生き物は深い深い眠りに付き、お城はすべて、いばらの垣でおおわれてしまう。その後、そのいばらの中で、 姫の眠りは100年のあいだ続き…
いばら姫(眠れる森の美女)
【 分析/ 思春期の、不安定な心の揺れ動きをあらわしたお話し 】
いばら姫(眠れる森の美女)2
⇒ いばら姫(眠れる森の美女)の分析を読む│⇒ グリム童話、いばら姫(眠れる森の美女)を読む

白雪姫

☆ グリム童話 「白雪姫」 ☆
白雪姫の父親の王は、別のお妃を迎えました。新しいその王女は気位が高く、うぬぼれ屋で魔法の鏡を持っていました。
白雪姫が7歳になったとき、その継母は魔法の鏡によって、もはや自分が王国で一番美しい女性ではないことを知りました…
白雪姫
【 分析/ 愛する力(関係性を作り結びつく力)が、意識の新しい原理となり、心的な場をリードしていくためのプロセスをあらわしたお話し 】
白雪姫2
⇒ グリム童話、白雪姫を読む│⇒ 白雪姫の分析を読む

夢とおとぎ話の分析

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夢とおとぎ話の分析2
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