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[夢の内容] |
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A様。
さて、精神科医であり、心理学者でもあるユング博士は、夢を広い意味で、「無意識内の状況を象徴形式(あるいは比喩によって)自発的に自己描写したもの」としています。
あなたの比喩による解釈は私もまったく同感です。
ですが、もう少し深く掘り下げて解釈するために、もし宜しければ、幾つかの質問にお答え頂ければと思います。
質問1)
「6・7年間は世界を旅していた」とのことですが、フィジーやハワイに対して、どのような連想を思い浮かべるでしょうか?(具体的な思い出でも漠然とした印象でも結構です)
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フィジーについては、暖かくて海がきれい。のんびりできる。
今年の大吉方で恋愛運があがると言われたこと。
この2月・3月あたり行ってみたいなと考えていたことで
たまたま夢にみたのかなと思います。
ハワイに関しては、何度か行きましたが、
どうもあまり相性がよくない感じ。
それほど楽しめない気分になります。
なにより食べ物があまりおいしくなくて、とてもダサい。
アジアンリゾートの方が、物価も安いし癒されるのに、
なんで日本人はみんなハワイが好きなのかなあと思ってきました。
ただ、最近みたテレビでハワイ在住の国際結婚カップルが、
ハワイは日本とアメリカの中間だから、国際結婚をして、子育てしていても
人の目を気にしなくていいといっていてなるほどなと思い、
案外物価もそこまで高くはないし、なんでもあっていいところなのかな
と思いました。
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質問2)
熱帯魚を思い浮かべたときに、なにを連想をなさるでしょうか?
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美。カラフルでなんと美しいのだろうと。
以前タヒチで透明なすばらしい海に、無数の熱帯魚を見た時、
夢のようにきれいだと感激しました。
この美しいものに囲まれていたいと思いました。
美しいものが大好きなのでとても幸せな気分になります。
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質問3)
夢の中の外国人カップルを思い浮かべたときに、どのような連想をなさるでしょうか?
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愛・信頼。
とても仲がよく、楽しそうでした。
一緒に楽しみ、助け合い支えあって生きている。
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4) 夢の中の大波は、おそらくご自身の無意識から沸きあがる抑えがたい情動のあらわれだと考えられますが、もしなければいいのですが、いままでに、そのような否定的な情動(気持ち)にさらされたかのような精神的な経験をなさったことはおありでしょうか?
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否定的な情動の意味が少しよくわからないのですがこれでよいかな。
困っている状態の人をみると、放っておけず、
何とか助けようとしているうちに、
いつの間にか自分が責任を背負う事態になっており、
それでも見放せず、がんじがらめのなかから、
状況を打破するためにがんばることになる。
しかし、不思議と結果はよいほうに向かって終わる。
物事から逃げるのは卑怯であると考えてしまう。
他人が逃げるのは仕方ないと責める気持ちにはならないが、
自分自身、自分から逃げることはできず、
とてもつもない辛さや恐怖と戦うことになるので、
もう他人の苦労には絶対まきこまれたくないという気持ちがある。
以前、詐欺にあいました。
うそをついていることはわかっていても、
全くの善意で接する人を、人は裏切れないものなのでは
という気持ちから、信じる姿勢をとっていましたが、
結局なにも伝わらない、全く違う価値観の人がいるということを
知る結果となりました。
自分の中にあった弱さも感じました。
次に付き合った人は、
5年間の付き合いの中で、それなりの信頼感はありましたが、
男女の愛とは違うような気がしていました。
〔 〜 本人の希望によりカット 〜 〕
絶望感、恐怖感から人間不信にもなりました。
しかし、自分で本当はわかっていながら見て見ぬふりをしてきた事。
そのような人と2度も付き合ってしまったのには、
自分自身に問題があると最近感じ始めたこと。
自分の中にお金にこだわりがあり、
それがそのような人たちを引きつけてきたとすれば、
そのこだわりを捨てなければならない、
それが夢に見た財布なのかななど思っています。
長々と申し訳ありません。
よろしくご診断ください。
お願いいたします。
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ご回答、ありがとうございました。
送っていただいた「フェリー」の夢を解釈いたしましたので、参考にして頂ければ幸いです。
この夢を一言で解釈すると、「ご自身の心の状態を、自由にコントロールする準備が“整った”」、というような心の動きを、象徴的にあらわしたものだと考えられます。
というのは、パスポートはある国から全く異なった生活習慣の国へと進むためには必須のアイテムであり、一時はそれを、財布ごと人生の大海原・海へと捨ててしまいます。
ご本人は、夢の中の財布を、「人間不信の原因となるお金に対するこだわり」という否定的なニュアンスで解釈なさっています。
このことは、夢の中で大波(絶望感、恐怖感から人間不信に陥っている状態)がきて、そのような心境になるのは、財布(お金に対するこだわり)があるためだ!ということから、財布を海に捨ててしまう、という描写を読み取ることができて、確かにこれも的を得た解釈だと思います。
ですが私は、夢の中の財布にはお金のほかに、パスポートも入っているので、この財布は、それぞれの異なった心の領域(冷静に物事を整理して考えたり、感情をこめて何かを語っているときなどの異なった心の側面)に自由に行ったり来たりすることを諦めた(パスポートを捨てた)かのような心境」をあらわしているのだと思いました。
ですが、人生の激しい情動の波から逃げず、海と向き合い、それは実は苦しいだけではなく、美しいのだと実感すると、パスポートの入った財布は戻ってきます。
このときにはもう、一つの心の領域に拘束されたかの状態から開放されていて、戻ってきたパスポートとお金を使って、どこにでも自由に行ける状態にあります。つまり、いつでも好きなときに自由に笑ったり冷静に考えたりということができる状態にあります。
さて、この夢を初めから解釈していくと、まず、フェリーでハワイからフィジーに到着するシーンから始まります。
夢の中のフェリーは、“自我の旅立ち”のような心境を象徴していて、夢の中のあなた自身は、“自我”をあらわしています。
つまり、あなたの意識の中心である自我は、暖かくてのんびりできる心の領域(フィジー)から、それほど楽しめない心の領域(ハワイ)へと、いま、到着したのです。
また、あなたはハワイに対して、「食べ物が美味しくなくてダサい」との連想もされています。このことを象徴的に考えると、食べ物は自分の身体に受け入れるものですので、それが美味しくないということは、物事を自分の身体に受け入れにくい場所、現実での、なんらかの想いを受け入れにくい心の場所が、夢の中では、“ハワイ”として表現されたとも考えられます。
そして、ご自分の心と向き合うためか、せっかくの居心地の良いフィジーから、自分には合わないハワイへとやってくると、海の上を歩いていきます。
夢の中で歩くのは、「自分の人生を一歩ずつ進んでいく」というような意味合いであらわれる場合が多く、比喩によって解釈すると、「人生の大海原である海の上を歩いている」というニュアンスで表現されているように考えられます。
海の上を歩いていくシーンは、「特にこの2・3年間は体の矯正やヒーリングをしたりして自分と向き合ってきました」
とおっしゃるとおり、ご自分の意志で、自分の不安定な無意識と向き合っている(内省している)ような状態にあるということをあらわしているのでしょう。
なのでこのシーンは、もしかすると、ご自身の言葉にあるように、「物事から逃げるのは卑怯であると考えてしまう。」という想いにも関係があるのかも知れません。
ですがそれは不安なものであり、足元は不安定なので、海が解けて落ちてしまうことを心配しながら、なんとか前に進みます。
「大丈夫、引き返せばいい」と思うのは、恐ろしい情動の波が襲ってきそうになったら、そうなる前に、そこから意識を引き離して忘れてしまえばいい、という心の働きが、そのように表現されたものではないかと思います。
ですがその時、心配していたことが起こり、海に落ちてしまいます。あなたは泳げずに、少しも前へ進めずに溺れそうになります。
これは、「自分の人生を上手に泳げていない」、という比喩表現であり、象徴形式の観点から考えると、「自分ではコントロールの利かない激しい情動の波に呑み込まれそうになっている」、という心境をあらわしているのだと思います。
このことは、おそらく、「絶望感、恐怖感から人間不信にもなりました。」という、その苦しい時期と関係があるのでしょう。
そのとき、少しでもその状況を良くするために、重たい財布を捨ててしまいます。このことは、お金を使って出来ることは一切できない状態にある、ということを意味しています。
そしてふと見ると、数人の外国人たちが、自分と同じように歩いてきます。彼らもまた、自分と同じ地点で海へと落ちてしまいますが、彼らはあなたと違って、とても楽しそうに泳いでいます。
この外国人は、普段、ご本人の意識から遠く離れた無意識下の、何らかの心の要素が人格化されたものだと考えられるので、現実に苦しかったその時期には、実は心の底では、上手にその状況を泳ぎ、その苦しい心境を楽しんでいるような側面もあったのかも知れませんね。
そうして海藻につかまり、冷静になると、海の中に少しもぐってみます。このことは、その時までは余裕がなく、否定的な情動に翻弄されているだけであったのが、自分のコントロール下によって、キチンと自分の心と向きあうという心境に変わってきたことをあらわしているのでしょう。
いままではコントロールの利かない恐ろしい所だと思っていたその領域は、冷静に見てみると、実は美しい場所であり、魚という生命力に溢れたエネルギー体が住まう場所だと知ります。
そして、水中が浅いのは、無意識の領域が深く、もはや訳の分からない恐ろしいところではなくなり、十分に観察可能で自由に動くことのできる領域であるとこがわかってきた、ということを意味しているのでしょう。
そのとき、ご自分の心の内側、つまり無意識的であった心の領域は、透き通っていて、十分思い通りに動きまわれるので、落としてしまった財布さえ捜すことができます。財布は、一時はコントロールの利かない否定的な情動によって失ってしまった、高価な代物なのです。
ですが、いまではもう、わざわざそれを探す必要さえないほど、精神状態は良好なようで、自然に向こうから届けにやってきます。
財布は、おそらくご自身が心的エネルギーを自由に使うための機能を象徴しているものと思われます。
なので、このことは、わざわざ意識して財布(心的エネルギーを自由に使ための機能)を探しに行かなくても、自然に向こうからその機能は戻ってくる、ということを意味しているのでしょう。
財布の中を見るとパスポートも入っており、良かったと思います。
改めて言うと、このパスポートは、この夢の全体的な主題を示していて、一時は失い、財布ごと戻ってきたこのパスポートによって、自由に様々な心の領域へと行ったり来たりすることが可能になるのです。
このパスポートは、あなたが楽しむべきときに楽しみ、冷静に考えるべきときに考えるという全く違った心の領域へと自由に移り変わるために必要な要素を象徴しているのです。
もはや、
「困っている状態の人をみると、放っておけず、何とか助けようとしているうちに、いつの間にか自分が責任を背負う事態になっており、それでも見放せず、がんじがらめのなかから、状況を打破するためにがんばることになる。」
という人生の大海原に溺れているような状態にあるのではなくて、いまではもう、そのような状態を乗り越えていて、その大海原は実は美しくて浅い海であり、生命力が溢れる(熱帯魚)場所というイメージへと変容してきたのではないかと思います。
自分の無意識(心の底)から湧き上がる感情のエネルギーは、コントロールの利かない恐ろしいものではなく、コントロールの利く、美しいもののようです。
そのような精神的な苦難を乗り越えた結果、得た精神的な成長は、「遠くに中級のホテルがあり、昔はこのホテルも泊まったけど今はいいホテルに泊まれるようになってよかった」
というところにあらわれているかのようですね。
そうして、予定通り、ハワイというあまり好ましくない心の領域から出国ゲートに来て、もう少しいたいと思いながらも、全く別の心の領域(違う国)に帰っていきます。
>「今は何も変化もなく何をしたらいいかもわからない、何がしたいのかもつかみきれない感じですが、大きなチャンスの波がやってきているような予感もします。」
具体的には何をしたらいいのか分からなくても、かつてとは違って自由にコントロールの利く精神を手に入れた今、なにをしてもうまくいくような心境にあるのだと思いました。
さて、これまでの解釈をまとめてみると
1)心を見つめなおそうと、自我が居心地のよい心の領域から、受け入れがたい心の領域にやって来る。〔夢の中の、フェリーでフィジーからハワイへ到着する〕
すると↓
2)否定的な情動を伴なう人生の大海原を進む。〔夢の中の、海の上を歩いていく〕
すると↓
3)激しい情動の波に呑まれ、人生をうまく泳げずにいる。〔夢の中の、海に落ちる〕
すると↓
4)心の底にある、そのような状況を楽しむ要素があらわれる。〔夢の中の、数人の外国人が来る〕
すると↓
5)無意識的であった恐ろしい領域は、実は美しいと知る。〔夢の中の、海の中にもぐると浅くて美しい〕
すると↓
6)心の様々な領域に行き来が可能な良好な精神状態に。〔夢の中の、財布・パスポートが戻ってくる〕
すると↓
7)次の心の領域へと向かう。〔夢の中の、出国ゲート〕
という心の描写を読み取ることができるかと思います。このように解釈させて頂きましたが、いかがでしょうか?
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鈴木様
大変丁寧なご診断ありがとうございます。
ご診断はとても納得できました。
何度も読み返しやっと理解できました。
パスポートに関しては、
海外で長く生活していたこともあり、
生活を維持する何よりも無くしてはいけない大切なものという
認識があります。
パスポートとクレジットカードさえあればなんとかなると
思っていたし、普通の人が考える以上に大切なものです。
私は快適な場所から楽しめない場所にいた部分が
今までの私で、
いまから新たな領域に旅立つということでしょうか?
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もし間違えていたら申し訳ありませんが、おそらくあなたは精神的な過渡期に立っていて、無意識は、この時期を渡り通り過ぎていかなければいけないよ、と教えてくれているのではないかと思います。
それは、心の中のハワイ(居心地の悪い場所)からは離れ、本来のあるべき姿、あなたらしい精神に帰らなければいけない、という意味です。
それが、夢の中では“帰国”として現れています。ですが、あなたは夢の中で、それを少し拒むのです。
そして、フェリーは船であり、夢の中の船は、“新たな旅立ち”というニュアンスを持つ乗り物として現れることがよくあります。
“本来のあるべき姿に帰る”、ということと、“新たな旅立ち”ということは全く違う意味合いのようですが、もしかすると、ありのままの自分の精神に戻る、ということが、新たな始まりとなる、という心境にあるのかも知れませんね。
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この何年かは漠然とした不安がありながらも、
一人で楽で快適な部分を楽しんでいたかもしれません。
しかし今何かを変えていく気持ち・予感がありながら、
ここに留まるのも悪くないという矛盾があると思います。
すべて仰るとおりだと思いますが、
この夢の中で、
溺れかけた時、外国人カップルと外国人2・3人がやってきたこと。
財布を捨てて、それが外国人カップルによって帰ってくること。
この外国人が沢山出てきたことと、
財布についてとても気になるのですが?
ただ旅行をいつもしていたので一人で外国人の中にいるという環境は
多かったのですが。
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これは、答えを出すのが難しいところなのですが、一般的には、夢の中の外国人は、その夢を見た人の弱点となっているような、その人の心の劣った側面が人格化された場合が多いのです。ですが、あなたは連想で、
「愛・信頼。とても仲がよく、楽しそうでした。一緒に楽しみ、助け合い支えあって生きている。」
と答えておられるので、そのままですが、おそらくそのような、ご自身の心の中の信頼や助け合おうとする気持ちや、楽しむ気持ちなどが多くの外国人として表現されたものかもだと思われます。
そして、外国人カップルですが、これは、あなたの中で既に統合されている男性的な側面と、女性的な側面です。
例えば、昔会社を経営されていたとのことですが、そのためには、男性的な側面(自立性、合理性、創造性、意識性、意見をする能力など)が必要で、そのようの心の側面と女性的である側面との“カップル”なのです。
おそらく、溺れているときに必要としていたのは、彼らで表現されているそのような要素だったのでしょう。あなたの無意識下にあるそのような側面が、財布という生活を維持するために大切なものを運んでくるのです。
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あと、心が解かれたことで、現実的にもよい変化の起こる兆しと
捕らえてもいいのでしょうか?
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それは、占い師の方などが語ることであって、そのような質問に対しては、心理学は答えを持っていないようです。
これが具体的に良いことが起こる兆しかどうかは分かりませんが、ただハッキリ言えることは、この夢の内容自体は、かなりご自身の肯定的な心的要因によるものだということです。夢自体は良い夢です。
無料・ワンポイント夢診断(掲示板)での夢の解釈は、メールのやり取りでの夢解釈をされた方を優先して行なっていく予定ですので、もし宜しければ、お気軽にご活用いただければと思います。
ご来店、ありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
では…
鈴木めいや
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鈴木様
本当にありがとうございました。
まさにそのような状態にあると思いました。
分析していただき、より自分の心の奥深いところを
考えるきっかけとなりました。
無意識が夢という形で示されるのは
とても不思議です。
大変丁寧に分析してくださり
感動いたしました。
またぜひよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
2008年02月12日